2024年日仏合同会議 (2024年6月13日から15日開催予定) ランスという街
順天堂大学 名誉教授 金子和夫
2024年のAFJO (Association France Japon d’Orthopédie) の開催地はフランス北西部の Reims に決まり、シャンパーニュ地方の歴史ある中心都市での学会に大いに期待します。ランスの歴史はローマ時代に遡り、キリスト教の伝道期には多くの聖人を輩出し、ランスのノートルダム大聖堂ではクローヴィス以後の歴代フランス王の戴冠式が行われました。ランス・シャンパーニュ・アルデンヌ大学は約3万人の総合大学で、医学・歯学・薬学も充実していると聞きます。
パリからランスまでは142km、所要時間はTGVで45分という近さで、ノートルダム大聖堂、サンレミ旧大修道院、トー宮殿は1991年に世界遺産に登録されました。トー宮殿は現在は美術館として、戴冠式に使用された装飾品や宝物が展示されています。
また、SICOT理事長で本学会共同会長の Philippe HERNIGOU 先生のご尽力により、東北大学名誉教授の井樋栄二先生のパイプオルガン演奏を予定しております。2015年に世界文化遺産登録となったシャンパンセラー見学とともに、楽しんで頂ければと思います。
尚、個人的にはフジタ礼拝堂、そしてランス近郊エペルネにある『泡を壜に閉じ込めた大恩人』ドン・ペリニョン像も拝見したい。ランスから1時間弱のベルギー国境に近いシャルルヴィル・メジエールでは、パリのマレ地区ボージュ広場を思わせるデュカル広場と詩人アルチュ-ル・ランボー記念館を訪れたい。
2024年はパリオリンピックの年ですので、ホテル予約は早めにお願いいたします。
RÉUNION FRANCO-JAPONAISE - JUIN 2024
Chers Amis,
Pour mémoire et pour les plus jeunes, l’association franco-japonaise d’orthopédie(AFJO)a maintenant plus de 30 ans. Elle comporte des réunions successivement en France et au Japon.
En 2024 c’est au tour de la France d’organiser La réunion franco-japonaise qui est programmée en juin dans la ville de Reims ; je vous conseille de noter sur vos agendas les 13, 14, 15 Juin pour celles et ceux qui souhaitent participer à cette manifestation à la fois scientifique et conviviale. Vous trouverez sur le PDF joint les villes françaises et japonaises où s’est tenue jusqu’à présent à la réunion.
La dernière réunion au Japon était à Nara en 2022 ; mais du fait du COVID et de la fermeture des frontières, la participation Française n’était pas possible.
Rappelez-vous que Reims est une ville très touristique. De plus l’année 2024 est l’année des Jeux Olympiques qui certes ont lieu en juillet. Mais Reims est un centre d’entraînement olympique pour la natation. La fréquentation des hôtels risque d’être importante et pour ceux qui veulent y séjourner il faut sans doute réserver assez tôt une place dans un hôtel.
C’est avec grand plaisir que Pascal Vié, le Président actuel de l’AFJO aura le plaisir de vous y accueillir. Vous pourrez avoir de plus amples renseignements pendant la SOFCOT puisqu’une réunion d’information de l’AFJO est prévue le mardi 14 Novembre à 11h 30.
Pour de plus amples informations, vous pouvez contacter :
Pascal Vié : pascal_vie@orange.fr
Philippe Hernigou : philippe.hernigou@wanadoo.fr
★シャンパーニュ地方とピエール・ペリニョン修道士
パリ北東150kmにあるワイン産地。マルヌ県、オーブ県、エーヌ県、セーヌ・エ・マルヌ県、オート・マルヌ県の5県にまたがる。もとは、赤ワインの産地であったが、17世紀後半より発泡性ワインの産地へと変貌を遂げ、現在は世界で最も高名で高品質な発泡性ワインの産地として知られる。シャンパーニュ地方で造られた発泡ワインのみが「シャンパーニュ」を名乗ることができ、A.O.C.はシャンパーニュのほか、スティルワインのコトー・シャンプノワ、ロゼ・デ・リセーの3つのみという。
かつて帝国ホテルで、ピエール・ペリニョン、つまりドン・ペリニョンを開発した人物の特集を見たが、最近の歓楽街での悪質ホスト売掛問題でのドン・ペリの印象と、修道士ピエール・ペリニョンが余りに異なるので調べてみた。
1669年に29歳でオーヴィレール修道院の酒庫係の使命を受け、47年間その職を務めた。太陽王ルイ十四世と同時代の人物で、持ち前の嗅覚と記憶力を駆使したアッセンブラージュを得意として、それまで気候に恵まれないシャンパーニュ地方 (女性名詞・対して発泡酒シャンパンを意味するシャンパーニュは男性名詞) を発泡酒の世界的産地に押し上げた苦労人、と帝国ホテルでは展示していたと記憶する。エペルネは現在、住民一人あたりの収入がフランスで最も高いといわれる。
ルイ十四世のもと催されたヴェルサイユでの宴会では、ブルゴーニュ産の赤ワインが提供されていた。これは王の侍医、ブルゴーニュ出身のファゴンの陰謀で、太陽王が晩年苦しんでいた痔瘻に効果ありと言ってブルゴーニュワインを勧めていたという (このルイ十四世痔瘻手術に関しては2022年のINFOS32号をご覧ください)。ところがルイ十四世の死後、ポンパドール夫人の名言『女性がいくら飲んでもその美貌を失わせないのはシャンパンだけ』と、ドン・ペリニョンの登場により、シャンパンが常用されていったという。
このような歴史的な土地を訪れることはAFJOの大きなメリットと思います。是非とも、皆様のご参加をお待ちしております。
2024/02/15追記
参加登録サイトが公開されました。
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